毎年この時期になると、秀峰家代々のお墓の掃除&お墓参りをしに信州へ行っている。実家の家屋はすでに消滅していて、お墓だけが信州に残っている。自分が入る予定のお墓でもあり、お掃除だけはちゃんと遠征している。
白樺湖や蓼科に近い所なので、昔は日帰りしていたが、最近は体力的にキツイので、八ヶ岳山麓の秘湯一軒宿に泊まることが多い。今回はなぜか、普通の温泉地にあるポピュラーな宿に泊まってみたくなり、蓼科温泉の「親湯」という宿に泊まった。
予想どおり、お湯は、単純泉・無色透明・循環・塩素の香りと、まるで良いところなし。でも、渓流沿いで森に囲まれ、滝の音が聞こえる良い立地、施設も部屋も綺麗で、なぜか館内はJAZZが流れている、かなりオシャレな宿だった。
食事がすごく良かった。どうせ山菜の天婦羅と岩魚の塩焼きあたりが出てくると思ったら、なんとフレンチだった。和室の部屋出しなのに、ワインから始まって、前菜、フォアグラのソテー、真鯛のポワレ、シャリアピンステーキなどが出てきた。どれもすごく旨かった。カボチャの冷製ポタージュも絶品だった。最後に意表をついて、スープカレー(ライス)が出た。これも旨かった。
料理長が元フレンチのシェフだったそうだ。お湯はアレなんだけど、食事目当てだけでも、行く価値ありの宿だと思った。