ニジマス釣れた

今日、念願の今シーズン初のニジマスが釣れた。約20cmのが1尾だけ。
場所は、多摩川の支流で八王子市を横断する「北浅川」という川だ。この川、陣場山のあたりが水源で、八王子で最も山奥の恩方(おんがた)という地区に源流部がある。ウチから原付バイクで20分という近さだ。こんなご近所でヤマメ・ニジマスの渓流釣りができることを、今年の春まで知らなかった。
しかし、難ありだ。標高差の小さな里の川なので、川の規模が小さい。水深が浅いところばかりで、岩とか淵とか魚の居つきそうな場所がごく少ない。それと、水がちょっと汚い。
その限られたポイントも、水深がないのと流れが緩やかなので、魚が丸見えだ。魚がいること自体はありがたいんだが、よく言われるように「見える魚は釣れない」という状況だった。
だいたい、エサはブドウ虫(小さなイモ虫)なんだが、エサを流して魚のところまでくると、エサから魚が逃げるのだ。コイツら、しょせん自然界に生息していておりながら、目の前にやってきた高級食材ブドウ虫を、なぜ食わん! そればかりか、逃げるとは、失敬千万だ。
一般に、釣りをしていて、魚もエサの動きも見える状況は、滅多にない。すぐそこにいる魚が、エサに食いつかない事態は、釣り人にとってこんなにストレスになるのかと思い知った。たまたま釣れたニジマス1尾は、よそ見をしてる間に勝手にかかったもので、やっぱり、見えない(見てない)ければ釣れる、ということなのか…。
そのくせ、さらに腹立たしいことに、ときどき、水面に落ちた羽虫を、ジャンプしながら捕食するのだ。これを釣り用語では「ライズ」という。つまり、彼らは食欲がないわけではない。鳥に狙われる危険を侵してまで、水面にジャンプする。
普通に考えると、彼らは釣り糸や釣りバリがちゃんと見えていて、警戒して逃げるということだろう。でも、釣られたことがないのに、釣り糸や釣りバリが危険だとうこと、ブドウ虫を捕食すると自分が捕獲されてしまうことを、どうやって予習するのだろうか。
ここであらたな闘志がわいてきた。あの見える魚たちを、なんとか釣ってやろう。いちばん有効なのは、エサを変えること。川虫や羽虫をエサにする。毛バリもいいかも知れない。生きたミミズも、くねくね動きながら水中を流れるので、いかにも天然食材、安全であると、魚にアピールできそうだ。
しかし、今までの渓流釣りの経験上から、ブドウ虫が最良のエサだということが、今回、否定されてしまったのは悔しい。テンカラ師にでもなってやろうかな。
※テンカラ…日本伝統の疑似餌釣り。短いサオで仕掛けを投げて、毛バリを、狙ったポイントの水面に落としたり、水中を流したりする釣り。フライ・フィッシングと似ているが、もっとシンプルな道具と技術で、しかもフライ・フィッシングよりも、良く釣れる(らしい)。

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