テンカラ師になる

前の日記にも書いたけど、渓流の釣りの中で「テンカラ釣り」という釣り方がある。これは、日本の伝統的な疑似餌(毛バリ)による釣りで、もともとは川魚の職業漁師が使っていた道具や釣り方を指したものだ。その名残もあってか、テンカラ釣りをする釣り人は、「テンカラ師」と呼ばれる。
釣りの中ではマイナーな釣りで、毛バリを使う釣りといえば、フライ・フィッシングの方がメジャーだしオシャレである。そこをあえてテンカラを始めようと思ったのは、道具がシンプルで安上がりなのと、日本の伝統、職業漁師、孤独な山釣りといった諸々のイメージに、なぜか惹かれたためだ。それに、テンカラでは、毛バリの種類にあまり拘わらないとか、テクニックも我流が多いなど、スタイルの自由なところがあり、そこが特に気に入った。
とにかく道具を買うことにした。近所の釣具屋で、「テンカラ竿(3.6m)」が¥2980で売っていたので、買った。毛バリは、フライ用のもの(エルクヘアカディス#14)が1個¥100で売っていたので、3個買った。釣り糸(ライン)は少しこだわって、奥多摩の手作り工房製のオリジナル・ライン(¥1500)をお取り寄せで買った。この3つの道具を結んで繋げば、「テンカラ師」の誕生だ。全部で5千円以下である。安い。
フライ・フィッシングだと、まずラインを飛ばすためのスイングの練習や技法の習得が必要だ。また、フライで使う毛バリは、素材や見た目や大きさなど、こと細かく分類されていて、理論はもちろん芸術論まで学ばなければならない。
一方、テンカラ釣りでは、狙った場所に毛バリが着水するなら、どんな投げ方をしてもよいとされる。使う毛バリも、名人は異口同音に「毛バリなんぞは、なんでもよい」という。この、釣りスタイルに関するイイカゲンさ、おおらかさが、魅力なのだ。
また、オシャレなフライ・フィッシングでは、ウェーダー(腰まである長靴)とかウェーディング・シューズ、それにベストをコーディネートしないと、釣り場に出てはいけない。テンカラ釣りでは、Tシャツに短パンに草履でも良いとされる。
日本で陸封型のマス類(イワナ・ヤマメ・アマゴ)を釣ろうと思ったら、川幅の狭い山奥の源流という状況である。長いフライ・ラインを振り回す必要が、感じられない。事実、源流部でフライ・フィッシャーに出会うのは、ごく稀だ。多くは、管理釣り場で横一線に並んでフライを振っている。
さて、テンカラ釣りを始めて、最初の1尾を釣れるまで、どのくらいかかるのだろうか。もとより疑似餌の釣りというのもに懐疑的な秀峰が、毛バリの釣りをやってみたくなったのは、本当にこんなモノで魚が釣れるのかという好奇心だ。釣れるなら、エサの用意をしなくてすむので大助かりだ。近いうち、テンカラ釣り実地デビューするつもりだ。どうなるのかな。

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