ほったらかし温泉

今日は本当は友人のコントン土谷と東京湾にシロギス釣り(手漕ぎボート)へ行く予定だったんだが、オレの体調不良のため、釣りはキャンセル。代わりに療養を兼ねて日帰り温泉に行った。家の玄関までクルマで迎えに来てもらい、全部の行程をコントン氏に運転してもらい、とても楽チンなドライブであった。しかし、助手席でも、長時間のドライブは、半病人のオレにとっては、ちょっと疲れた。
行ったのは、山梨県にある「ほったらかし温泉」という日帰り温泉施設だ。ここは、数年前から狙っていて、当時は口コミでしか情報もなく、高台にあって眺望が良く、富士山がよく見えるらしいということしか知らなかった。何より「どこにあるのか、どういう道順で行くのか」がよくわからないという、知る人ぞ知る丸秘スポットであった。
最近は、TVで紹介されたり、バスツアーに組み込まれていたり、すっかり有名な観光スポットになってしまった。中央高速の勝沼インターで降りてから、ちょっとわかりにくい道順だが、すぐ近くにできた「笛吹川フルーツパーク&フルーツパーク富士屋ホテル」を目指して行けば、そこからは「ほったらかし温泉」の看板が整備されているので、難なくたどりつける。
林道っぽい道を登りつめたところに、施設はあった。駐車場も大きいし、規模も意外に大きい。ものすごい混雑だった。お風呂棟は2ヶ所あり(「あっちの湯」「こっちの湯」)、入口も建物も別になっている。料金はどちらも600円だ。我々は下の方にある「あっちの湯」に入った。ちゃんと洗い場も内湯もあり、露天も3つの湯船があった。
お湯は、なんの面白味もないアルカリ性単純温泉(無色)で、どうも塩素くさい。露天風呂は温度がかなりぬるめ。お湯は期待しないほうがよい。露天風呂からの眺めは確かによい。富士山は5合目あたりから上がよく見えた。たまたま、近くの山で山火事があり、その煙もよく見えて、ノロシのようだった。
眺望・景色を重視する人は、かなり評価できると思う温泉だ。秀峰の様な泉質派にとってはイマイチ。これからも続くであろう大混雑を考えると、当分は行かなくてもよい感じだ。ここのポイントは、「ほったらかし温泉」という奇抜なネーミングにもあると思うので、話のタネにいちど行ってみるのは良いだろう。

今月は悲惨な月だった

4月になったと思ったら、ミゾレが降ったりヒョウが降ったり、気圧の谷が次々と横切ったり、停滞前線が居座ったり、まったく妙な天気だった。おかげで今月は1回しか釣りに行けなかった。体調も悪い。ロクに楽しいことがなかったんで、ブログの記事も、これ1つだけだ。
安倍っちがアメリカへ行った。就任して真っ先に行くのが普通なのに、なんで今までモタモタしてたのだろうか。小泉とちがって、安倍っちは何やら得体の知れないアジアン・カルト系人間と思われているそうで、今回、ブッシュ政権の疑念を解消するような手土産をどっさり持っていったね。
ニューヨークのダウ平均が、ついに13000ドルを超えて3日続伸だ。それなのに日経平均はパっとしない。そもそも、日本だけ、世界同時株安前の水準に戻ってない。来月のM&A三角合併の解禁に向けて、日本の株価は下がったままの状態の方が、買おうとする方には都合がよいワケで…。
1機3億ドルのF-22ステルス戦闘機を100機購入するんだって。そりゃ集団的自衛権の行使を憲法解釈で認めないことには、使えないよな、あんな戦闘機。昨日だか、沖縄でデモ飛行見せてもらったから、ほんとうに買うんだろうなー。イージス艦システムの機密が簡単に漏れるようじゃ、いけませんね。
外交・防衛、特に軍事的には、「独立国家」として振舞ってよい、というお墨付きをアメリカから貰ったみたいだが、代償として、経済では完全にアメリカの51番目の州になるということなのか。
日本は戦後60年、資本主義の国だとか言いながら、官僚支配のもとの統制された「日本的社会主義」の国だったわけだ。そこへ1990年バブル崩壊から15年かけて、小泉・竹中が総仕上げをしたグローバル資本主義とかなんとか、まあアメリカ式の資本主義を持ち込まれて歩み始めた。おかげで、小泉は売国奴と呼ばれることも多いが、「日本的社会主義」をぶっ壊した1点につき、これは歴史的なことをした男だ。
秀峰は、日本社会に顕著な行動規範のなかで、「アンフェアー」なもの、つまり、「根回し」「談合」「暗黙のオキテ」「数多いタブーの存在」などといったものが、イヤでイヤでたまらなかった。中でも典型的な悪習に、「ホンネとタテマエ」の使い分けというのがある。この二重基準(ダブルスタンダード)こそ、今日の神経症的な社会心理(年間自殺者3万人)の土台を造ったのだと推論している。
日本の経済システムは、「資本主義」というタテマエと、「社会主義」というホンネの二重基準で成り立っていたのだ。アメリカ式の資本主義が必ずしも日本の商慣習に適うものとは思えない。だが、少なくとも、とりあえず、「フェアプレー」でやっていかなければならない企業社会になって来たことは、喜ぶべきことである。インターネットの普及で、政治家・官僚・企業などが不祥事を隠し通すことなども、ますます困難になっている。このことも「フェアプレー」社会の追い風だ。
たまには「社会派ブロガー風」の記事も書いてみようと思って書いてみた。稚拙でお恥ずかしい。